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経済なんでも研究会
円相場を決める 力学 (下)
2016-07-21-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ “有事の円”はまだまだ続く = 日本円が安全資産とみなされる理由は、いくつかある。まずは物価。日本では21世紀に入ってから、ずっとデフレの状態が続いている。物価が安いということは、通貨の価値が高いことを意味し、それだけ信頼できるわけだ。もう1つは金利。低金利の日本で円を借り、海外で運用する。ところが心配な事件が起こると、その運用を止めて円を買い戻す。この過程で、急激な円高が起こりやすい。

さらに対外収支の問題。15年の国際経常黒字は16兆円もあった。また対外純資産は15年末で340兆円もあり、世界一だ。こうした国の通貨は強いはず。そもそも為替の変動相場制は、通貨の売買価格を市場の手にゆだねて、結果として貿易の不均衡を是正することを目的としている。だから黒字を出している日本の通貨は強いし、その為替レートも安すぎる。アメリカをはじめ主要国はこう考えているから、為替介入すれば批判が殺到しかねない。

このような理由が重なっているから、日本円を安全資産とみる傾向はまだ続きそうだ。逆に事件が落ち着けば、円相場は下落する。イギリスのEU離脱問題が小康状態に入り、アメリカの景気見通しが好転した。その半面で、FRBによる金利の引き上げは遠のいた。原油の国際価格は底入れ、中国の経済不安も落ち着きつつある。このため参院選後、円相場は急速に下落した。

今後も心配な事件が発生しなければ、円相場は緩やかに下落するだろう。しかし、そんな状態が長続きする保証は全くない。なにか問題が起これば、再び円は高騰する。いつ、どこで、どんな事件が発生するかは、誰にも予測できない。だから円相場の予測は、不可能に近い。悪い事件に円高が重なるから、東京市場の株価は余計に下がる。海外市場に比べて東京の成績が芳しくないのは、そのためである。

      ≪20日の日経平均 = 下げ -41.42円≫

      ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ


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