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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- マイナス金利政策の功罪 ④
2017-01-28-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 半年後の効果はほとんどゼロ = マイナス金利政策は16年2月に導入された。そのとき黒田日銀総裁は「効果が出るまで半年も1年もかからない」と胸を張っている。そこで導入から半年後の状況はどうだったか、調べてみた。16年8月の時点と2月の状況を比較してみると、最も著しい変化は金利の低下。たとえば10年もの国債の利回りは、プラス0.04%からマイナス0.1%に下がっている。確かに“マイナス金利”になった。

長期金利が低下すると、住宅ローン金利が連動して下がる。このため2-8月間では住宅ローンの貸し出しが急増したが、その大部分は借り換えに伴う貸し出しだった。安い金利に乗り換えた人には負担軽減となったわけで、マイナス金利政策の恩恵を受けたと言っていい。また金利が低下したために、企業も低金利で社債を発行することができた。

だが日銀が最も期待した金融機関の貸し出しは、ぜんぜん増えなかった。民間金融機関の貸し出し残高は、前年比2.1%の増加にとどまり、2月時点をやや下回っている。金利の低下で利ザヤが縮小し、金融機関側の意欲が減退。企業や個人も先行き不安が大きく、借り入れを増やさなかった。貸し出しの多くは不動産向けとなっている。

この間、円相場は4円の上昇。日経平均株価は400円ほど値上がりしている。また日銀が目標にした物価の上昇も空振りとなり、消費者物価はむしろ下げ幅を拡大してしまった。こうした状況から判定すると、半年後のマイナス金利政策はほとんど効果をあげていないと結論づけられる。間もなくマイナス金利導入から1年になるが、状況はどうなっているのだろう。

                                 (続きは来週サタデー)

      ≪27日の日経平均 = 上げ +65.01円≫

      【今週の日経平均予想 =2勝3敗】   


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