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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- マイナス金利政策の功罪 ⑨
2017-03-04-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 運用難に苦しむ各種の年金 = 年金には厚生年金や国民年金などの公的年金、企業年金などの私的年金、あるいは年金型保険のような個人年金など、数多くの種類が存在する。しかし共通しているのは保険料を集め、これを原資として運用している点。ただ年金支払いの原資という性質上、投資先はできるだけ安全な資産に限ることが大原則だ。ところがマイナス金利政策で、銀行の預金金利や国債の利回りは急降下。ほとんど利益を生まなくなってしまった。

たとえば、公的年金の保険金を一手に管理・運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の場合。運用資産は132兆円もあって、世界でも最大級の投資ファンドだ。こんなに巨額のおカネを持ちながら運用益が上がらないのは損だというので、昨年から株式にも手を出し始めている。いまのところは株価が上昇しているからいいが、株式は暴落することもある。年金としては安全性を落としたとも批判されている。

企業が従業員と一緒に作っている企業年金も、悩みは同じだ。株式などリスクのある投資に手を出したいが、失敗すると会社にも多額の負担がかかってくる。だから、なかなか踏み切れない。さらに企業は、もう1つの重圧にもさらされている。従業員の退職に備えて、企業は退職金や年金の支払いに必要なおカネを貯めておく必要がある。これを企業の年金債務と呼んでいる。

この年金債務の計算はややこしい。たとえば10年後に必要な資金は、現在の積立額に今後10年間に得られるはずの利益を足して計算する。したがって得られるはずの利益が減少すると、企業はその減少分をその時点で積立額に追加しなければならなくなる。その結果、その企業の財務内容は悪化してしまう。16年3月末時点で、企業の年金債務は91兆円。積立不足額は26兆円にのぼった。

                                  (続きは来週サタデー)

      ≪3日の日経平均 = 下げ -95.63円≫

      【今週の日経平均予想 = 5勝0敗】  


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