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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- マイナス金利政策の功罪 ⑩
2017-03-11-Sat  CATEGORY: 政治・経済
◇ 個人は全体として大損害 = 大手銀行に1000万円の預金をする。その利子は定期預金でも、わずか年1000円。普通預金では100円しか付かない。銀行はこんなに安い金利でおカネを預かっても借り手が見付からず、本業では儲けが出なくなった。そこで苦し紛れに、各種の手数料を引き上げている。たとえばATMの手数料も引き上げられたから、振り込みなどをすると預金の金利分などはすぐ吹き飛んでしまうようになった。

日銀の調査によると、昨年9月末時点で個人の預金額はおよそ830兆円。仮に平均1%の利子が付けば、個人の資産は年に8兆円以上増える計算だ。それが微々たる金額に減少してしまった。日銀のマイナス金利政策で、一部の個人は超低金利の住宅ローンを借りることができた。しかしゼロに近い預金利子の影響を考えれば、個人全体として大損害を被ったと言える。

国債や超一流の社債も、その利回りがゼロに近づいた。このため個人にとっては、資産を安全に運用する手段が見付からなくなっている。そこで株式などのリスク資産に手を出した人もいるが、大多数の個人はそんな冒険は犯したくない。そこでやむなく銀行預金を継続する。あるいは現金化して、手元で保有する人も増加している。家庭用の金庫が売れているというニュースは、笑って済まされれる話ではない。

特に老後の資金計画を重要視している人は、将来に不安を抱いている。年金のほかに貯金の元利合計を計算して老後の生活を設計していたが、どうも設計通りには行かなくなった。保険料の値上げなどで年金は減る一方だし、貯金の利子はほとんどアテにできなくなってしまった。対応策は節約しかない。その結果、消費が伸びず景気は上昇しない。この一点だけをみても、マイナス金利政策は景気にマイナスだったと言えるだろう。

                                 (続きは来週サタデー)

      ≪10日の日経平均 = 上げ +286.03円≫

      【今週の日経平均予想 = 2勝3敗】    


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