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経済なんでも研究会
サンデー実験室 = 孫に聞かせる経済の話 (改訂版)
2017-09-17-Sun  CATEGORY: 政治・経済
第14章 景気対策って、なんだろう? ⑳

◇ 揺れ動く景気対策 = 「財政が出動すれば、景気はよくなる」と、初めて主張したのはイギリスの経済学者ケインズでした。「人を集めて穴を掘り、また埋め戻させる。それだけで景気はよくなる」という例え話は有名です。そこで支払われた賃金が、回り回って景気を上昇させるという考え方でした。1929年の大不況に直面したアメリカのルーズベルト大統領がこの説を採用、大規模ダムなどの建設に財政資金を放出しました。しかし40年に第2次世界大戦が始まってしまい、その効果は検証できませんでした。

戦後、先進諸国は景気が下降すると財政を出動させ、効果を挙げました。日本でも1964年の東京オリンピック前に、東海道新幹線や東名高速道路を完成させ、その後の高度成長をもたらす原動力になったと言えるでしょう。しかし財政出動が重なると、国債の発行高が膨らみ、財政の赤字は増大します。同時に公共投資の効率も急減。ケインズ政策は行き詰まりました。

財政がダメなら金融で。各国は金融緩和で景気を維持しようと考えます。日本でもリーマン・ショック後の不況対策として、日銀が13年4月に“異次元緩和”政策を導入しました。金利をゼロ以下にまで引き下げ、国債などを市場から買い入れることによって大量のおカネを世の中に放出しています。しかし最近は、その効果も薄れてしまいました。

もし次に景気が下降したら、財政も金融も打つ手は限られます。そこでアメリカは一昨年末から、金融政策のカジを切り替え金利を上げ始めました。次の不況に備えようというわけです。ヨーロッパも来年から政策を引き締めの方向に転換しようとしています。まだ日本には、そんな動きはありません。仮に世界不況がやってきたら、どうするのか。とても心配です。

                                                      (終わり)
       

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