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経済なんでも研究会
リラの花散るころ : 新興国に試練 (下)
2018-06-01-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 試される新興国の耐久力 = 新興国のなかには、突如として吹き荒れた寒風にもめげず頑張っている国もある。年初来の通貨騰落率をみると、アルゼンチンが22%、トルコが19%下落したのに対して、タイは1.2%、マレーシアは1.9%上昇した。国内経済の状態が良好なためである。ただマレーシアの場合は先週になって、前政権による多額の債務隠ぺいが発覚。今後の見通しは、急激に悪化した。

新興国を取り巻く環境も、よくはない。アメリカのFRBが6月の政策決定会合で、追加の利上げを決めることは確実。それが長期金利をどこまで押し上げるかは不明だが、少なくとも下げ要因にはならない。もし長期金利が3.2-3.3%に上昇するようだと、新興国からの資金流出には拍車がかかりかねない。

自国通貨が下落し、その防衛のために金利を引き上げると、新興国の経済は不況に陥る。するとまず近隣諸国からの輸入減という形で、不況が伝染する。先進国からの輸入も減少するから、不況はしだいに世界へと拡散して行く。こうした現象は、1980年代と90年代にも発生した。ただ新興国もその当時よりは、かなり抵抗力を増している。その耐久力が、これから試されようとしているわけだ。

経済が成長して、たしかに耐久力は増した。だが結果として新興国の賃金水準が向上し、それだけ先進国の直接投資は伸び悩んでいる。逆に先進国は、証券などの間接投資に重点を置くようになった。それだけ金利の変動には敏感になっているわけで、引き揚げも簡単にできる。こうしたマイナス材料もあるなかで、新興国がどこまで耐えられるか。当面の抵抗線はトルコの通貨、リラの花の散り具合である。

       ≪31日の日経平均 = 上げ +183.30円≫

       ≪1日の日経平均は? 予想 = 下げ


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