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経済なんでも研究会
EUに迫る 新たなる危機 (下)
2018-06-08-Fri  CATEGORY: 政治・経済
◇ 理想主義 vs ポピュリズム = ヨーロッパに反EU的な政権が誕生すると、どんな事態が起こるのだろうか。まずハンガリーは、EU本部が決める難民の受け入れを絶対に認めないだろう。またイタリアやスペインでも、EU本部が決める健全財政政策を承認しない可能性が大きい。すると市場では国債が暴落、財政危機が大きな問題となる。かつてギリシャが陥った経済不安と同じだ。仮にスペインがそうなれば、危機の大きさはギリシャの数倍。イタリアがそうなれば、スペインの数倍となりかねない。

EU本部が難民の受け入れや健全財政の実行を強引に迫れば、こんどは国民の不満がさらに膨れ上がる。政党はその声を吸い上げなければ議席を増やせないから、ポピュリズムはいっそう蔓延する。その裏では国内経済が不調に陥り、その影響は金融市場を通じて世界に拡散する。

もともとEUはヨーロッパ諸国を経済的に統合し、二度と戦争を起こさないという理想主義を基盤に結成された。難民の救済も、この理想主義から発生した。ところが経済成長が鈍く失業率の高い国では、人々が移民の急増で職を奪われたと感じ始めた。またEUの健全財政路線が、景気を悪くしていると考え始めた。この国民の不満に乗って議席を増やしたのがポピュリズム政党。それに極右政党が同調するという奇妙な関係が、広く流行しつつある。

EUのうちの大部分の国が、単一通貨であるユーロを使用している。ところが域内にはドイツのように輸出競争力の強い国と、ギリシャのように観光に依存している国が併存する。するとユーロの為替相場はドイツにとっては常に割安、ギリシャにとっては割高になってしまう。域内で格差が生じる大きな原因だ。だがEU本部は、この矛盾をどうすることもできない。いったん理想主義を引っ込めるかどうか、決断を迫られている。

       ≪7日の日経平均 = 上げ +197.53円≫

       ≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ


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