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経済なんでも研究会
スタグフレーション度を 監視せよ
2008-01-04-Fri  CATEGORY: 政治・経済
ことしの先進国経済、キーワードはおそらくスタグフレーションになる。スタグフレーションというのは、スタグネーション(景気の停滞)とインフレーションの合成語。1970年にイギリスのマクラウド蔵相が議会演説のなかで使ったのが、最初だといわれている。当時1960年代の終わりから70年代にかけて、アメリカやヨーロッパ主要国はかつて経験したことのない不況と物価高の共存に悩まされていた。

それまでは不況になれば物価は下落するのが、常識だった。その常識が通用しなくなったのは、不況になっても賃金が下がりにくくなったこと。不況対策として財政支出を拡大しても、景気は回復せずに通貨量だけが膨張したこと。インフレ退治のために金融を引き締めると、物価は下がらずに景気が下降してしまったこと--などが原因だと説明されている。日本は高度成長の真っ只中で、インフレ気味だったが不況にはならず、欧米諸国からうらやましがられていた。

いまアメリカもヨーロッパ諸国も、そして日本もスタグフレーションの入り口に差しかかっている。いずれの国でも、成長率の予想は下方修正。その一方で、物価は明らかな上昇軌道を歩み始めた。日本の消費者物価も、11月は前年比0.4%の大幅な上昇となった。景気下降の原因はサブプライム問題や、日本の場合は住宅基準法の改正など、いろいろ。物価の高騰は、主として原油の値上がりが原因だ。

いったんスタグフレーションになってしまうと、抜け出すのが大変だ。たとえば金利政策一つをとっても、上げれば不況の度合いを強めてしまうし、下げれば物価上昇を加速する。身動きがとれなくなってしまう。1970年代当時と違うのは、新興国の景気がいいこと。これが先進国のスタグフレーション突入を阻止する力になるのかどうか。ことしは経済指標が出るたびに、それがスタグフレーション度を強めているかどうか。しっかり監視して行く必要がある。

    ≪4日の日経平均は? 予想 = 下げ

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