FC2ブログ
経済に関する話題なんでも。ニュースの分析・批評・解説など。大胆な予想や提言も。ご意見、ご批判は大歓迎です。
経済なんでも研究会
景気後退入りする アメリカ (下)
2008-02-08-Fri  CATEGORY: 政治・経済
アメリカの景気下降は、いろいろなルートを通じて各国へ波及する。サブプライム証券の購入で生じた直接的な損害は別として、各国は対アメリカ輸出の減少、株価下落の衝撃波、自国の通貨高、そして心理的な不安感の伝染も見逃せない。これらの悪影響は、すでにヨーロッパ諸国をはじめとして日本などのアジア各国、中国やインドにも及びつつある。

イギリスでは、昨年9月にサブプライム損失でノーザン・ロック銀行が行き詰まってから、景気も下降し始めた。イングランド銀行は12月に利下げしたが、経済が好転する兆しは見えず、7日にも追加利下げを実施したところ。ドイツでは、輸出の伸びが急速に鈍化。前年比10%近かった伸び率が、昨年11月には3%にまで縮小した。フランスでも失業者が増大。スペインでは住宅を中心とした不動産バブルが崩壊しつつある。

EU(ヨーロッパ連合)全体の物価は、1月に前年比3.2%まで上げ幅を拡大した。インフレへの警戒感も急速に強まってきたが、中央銀行は主要国の景気が下降気味のために金利を上げられない。まだ中国やインドの経済は急成長を続けているが、中国の鋼材輸出は昨年10月から大幅に減少し始めた。特にアメリカ向けは、12月に前年比64.4%の減少となっている。インドでも IT産業に翳りが見え始めたと伝えられる。

アメリカが不況になっても、中国やインドなどの新興国が好調なら大丈夫という見方がある。いわゆるデカップリング論だ。たしかに昔は存在しなかった新しい抵抗力にはちがいない。しかし、その抵抗力の強さを予測することはむずかしい。もう一つ、ヘッジファンドなどに代表される過剰流動性がもし株式市場に集まれば、景気の落ち込みに比べて株価の下落はマイルドになるかもしれない。だが、これも世界経済にとっては初めての経験であり、予測はできない。

    ≪7日の日経平均 = 上げ +107.91円≫

    ≪8日の日経平均は? 予想 = 下げ

    Please click here ⇒ 人気ブログランキングへ
ページトップへ  トラックバック0 コメント0
コメント

管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
TB*URL
<< 2019/11 >>
S M T W T F S
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


余白 Copyright © 2005 経済なんでも研究会. all rights reserved.