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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- 原油のABC (12)
2008-02-16-Sat  CATEGORY: 政治・経済
12)投機資金の登場 = 原油価格は1973年(昭和48年)の第1次石油ショック以来、大きなうねりを伴いながらも一貫して上昇してきた。73年初めのWTI先物価格は、1バレルがわずか3ドル。それが08年初には100ドルになった。先進諸国での消費拡大、21世紀に入ってからの中国など新興国の需要増大が基本的な原因。日本の輸入量も55年(昭和30年)には1000万㌔㍑足らずだったが、最近は2億5000万㌔㍑前後にまで増大している。

このような価格の長期にわたる急上昇は、他の商品には見られない。経済活動に欠かせず、需給が常にひっ迫気味な原油という商品の特質かもしれない。ところが07年の夏以降は、さらに異常な急騰ぶりをみせた。07年5月の価格は65ドルだったのに、年末には100ドルに接近し、08年初にはとうとう100ドルを超えたのである。

理由は投機マネーの流入。世界中の投機資金の規模は正確に把握できないが、民間の資金を集めたいわゆるヘッジファンドが1兆ドル以上、また国家資金によるSWF(政府系ファンド)が2兆5000億ドル以上あるといわれている。これらの投資資金の一部が、短期の利ざやを求めて原油市場に殺到したわけだ。

大規模な投機資金の草分けは、いわゆるオイルマネー。産油国は油田を掘り尽くしたら、あとは収入の道を閉ざされる。そこで手にした原油代金を蓄積して、先進国の市場に投資したり、不動産や株式会社を買収することによって将来の収入を確保しようと考えた。この戦略はサウジアラビア、アラブ首長国連邦、クウェートなどでは、大成功を収めたと言っていい。いま原油価格は90ドル前後にまで反落しているが、投機資金は近く再び原油市場に参入してくるだろう。

                               (続きは来週サタデー)

    ≪15日の日経平均 = 下げ -3.89円≫

    【今週の日経平均予想 = 4勝0敗】

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