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経済なんでも研究会
インフレの足音が聞こえる / アメリカ (下)
2021-07-21-Wed  CATEGORY: 政治・経済
◇ 10月にも金融緩和の縮小開始? = コスト面からの物価上昇は、国内要因と国際要因に分けられる。このうち国内要因でいちばん大きいのは、人手不足による賃金の上昇だろう。6月の平均時給をみると、レジャー・運輸・小売り部門では、前年比で6-7%も上昇した。景気は回復傾向にあるが、人が集まらない。失業手当に特別加算が付いたため、求職しない人が多い。この特別加算は8月いっぱいで終了するが、9月以降どのくらい求職者が増えるのかは不明だ。

国際要因は、原油や非鉄金属・半導体・木材などの原材料価格が上昇したことだ。すでにガソリン価格や電気料金の高騰は、企業の生産コストをじわりと押し上げている。原材料の国際価格が上昇したことで、中国製品も値上がり傾向。輸入価格の上昇もコスト高につながっている。また世界的な異常気象の影響で、農産物の価格も上がり始めた。

いまアメリカの物価を押し上げているのは、中古車と住宅。これらは時間が経てば、供給が追い付いて価格が落ち着くかもしれない。しかし全体を見渡せば、インフレ要因がずらりと顔を見せ始めた。パウエルFRB議長が「物価上昇は一時的なもの」と強調しても、市場の不安は打ち消せない。シティ・グループの調査でも「物価上昇は継続的」という答えが、半数を上回った。

7-8月の物価動向は、9月になると判明する。そのときインフレ傾向が強まっていれば、FRBは金融緩和政策を続けるわけにはいかない。引き締め政策に転じるのはまだ先だとしても、その準備段階として緩和の縮小は始めるだろう。早ければ、その転換点は10月にやってくる。市場はこうした推測を、どうしても捨てられなくなった。

        ≪20日の日経平均 = 下げ -264.58円≫

        ≪21日の日経平均は? 予想 = 上げ


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