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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- スタグフレーションの話(2)
2008-03-08-Sat  CATEGORY: 政治・経済
2)70年代の悪夢 = イギリスは1960年代の後半、早くもスタグフレーションに悩まされている。66年の経済成長率は当時としてはきわめて低い水準の1.6%に下降したが、消費者物価は14.1%も上昇した。このためポンドが売り込まれ、イングランド銀行は防衛のために金利の大幅な引き上げを実施した。ちなみに、その年の日本の成長率は9.7%、物価上昇率は4.7%である。

70年代に入ると、スタグフレーションはアメリカをはじめとする先進国に蔓延して行く。そのピークとなった74年から75年にかけて、世界各国は戦後最悪の同時不況に見舞われたが、物価は下がらない。たとえば75年の数字をみると、アメリカの成長率はマイナス3.6%、失業率は8.5%に達したが、消費者物価は9.1%上昇している。日本とともに急成長を遂げていた西ドイツも、1.8%のマイナス成長に陥ったが、物価は6.0%上昇した。

なぜ、不況と物価高が同時に現れたのだろうか。一つの大きな原因は石油ショック。原油価格の急騰が企業の利益を圧縮し、消費者の購買力をカットした。その一方で、卸売物価や消費者物価を直接的に押し上げたために、景気が停滞しても物価は下がらなかった。ただ、もっと基本的な原因として、当時の欧米諸国では賃上げ圧力がきわめて強く、不況になっても賃金増→製品値上げの構図がなかなか消えなかった点が指摘されている。

当時の日本は先進国中でいちばん軽かったけれども、やはりスタグフレーション的な症状に悩まされた。75年(昭和50年)度の成長率は3.1%にまで落ち込んだが、消費者物価は10.4%の上昇。政府・日銀は、財政・金融の両面から景気対策を打ち出している。その結果、76年に入ると輸出が伸び始めて、再び成長軌道に復帰することができた。

                                 (続きは来週サタデー)

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