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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- スタグフレーションの話 (3)
2008-03-15-Sat  CATEGORY: 政治・経済
3)アメリカの現況 = ことしに入って、アメリカ経済は完全にスタグフレーションの様相を見せている。不況とインフレの同時進行が始まってしまった。実質経済成長率は昨年7-9月期の4.9%から、10-12月期は0.6%に急降下。この1-3月期はマイナス成長になる可能性も強まっている。主要企業の純利益も、10-12月期は20%の減益となった。また2月の農業を除いた就業者数は、大方の予想に反して前月比で6万3000人も減少した。

その一方で、物価は上昇気流に乗り始めた。1月の卸売り物価は前月比1.0%の上昇だったが、エネルギー製品は前年比で22.6%も上がっている。また消費者物価は前年比で4.3%上昇した。原油や穀物などの高騰がまず卸売り物価を押し上げ、さらに消費者物価に波及しつつある局面だと言えるだろう。

ブッシュ政権とFRB(連邦準備理事会=中央銀行)は、さすがに早くから手を打った。FRBは昨年9月から5回にわたって政策金利を引き下げ、FF(フェデラルファンド)レートは5.25%から3.0%にまで下がっている。政府も個人と企業を対象に、総計1460億ドル(約15兆円)の減税を実施した。だが、その効果はまだ見えていない。

物価高の原因は、原油や非鉄金属あるいは食料価格の高騰である。それと同時期に低所得者向けの住宅ローン、いわゆるサブプライム問題が表面化して、景気の足を引っ張った。景気の下降を防ごうとして金利を急激に下げたが、その結果は投機資金を増殖させる結果となって物価を押し上げてしまう。ドル安の進行も、物価を引き上げる要因になっている。したがって、アメリカ経済はこの夏に向かって、いちだんとスタグフレーション度を増して行くように思われる。

                                 (続きは来週サタデー)

    ≪14日の日経平均 = 下げ -191.84円≫

    【今週の日経平均予想 = 3勝2敗】

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