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経済なんでも研究会
意外な したたかさ : ロシア経済 (下)
2022-05-05-Thu  CATEGORY: 政治・経済
◇ 大きな‟抜け穴”が2つ = 西側諸国の経済制裁にもかかわらず、まだロシア経済はしたたかに機能している。それにはロシアという国の特殊性も関与しているが、制裁に大きな‟抜け穴”が存在することも確かだ。その1つは、EUや日本がロシア産のエネルギー輸入をいぜん続けていること。石炭については段階的に停止することを決めたが、原油に関しては検討中の段階。天然ガスの禁輸は、検討もされていない。このためロシアはエネルギーの輸出で、まだ1日あたり11億ドルの収入を維持している。

もう1つの大きな‟抜け穴”は、中国とインド。中国の対ロシア貿易額は、ことしになってから急速に増加した。たとえば3月、ロシアからの輸入額は78億ドルで前年比26%も増加している。その大部分が原油・天然ガスであり、ロシアのエネルギー収入を減らさないことに貢献しているわけだ。またインドはロシアの値引き提案に飛びつき、原油の輸入を大幅に増加。アメリカ政府が警告する騒ぎとなっている。

仮にロシアの輸出がゼロになれば、どうなるか。日本経済研究センターの試算によれば、ロシアのGDPは約30%も縮小するという。そうなればロシア経済は完全に崩壊し、戦費の調達も出来なくなる。ロシアに対する経済制裁に踏み切ったとき、アメリカをはじめ西側諸国は、ロシアがこれに近い状態に陥ると想定していた。だが現実は、そうなっていない。

今回のウクライナ戦争は、いくつもの誤算を生じている。プーチン大統領は、ウクライナがこれほどの抵抗力を示すとは考えていなかったろう。西側諸国の結束も、想定外だったのではないか。また西側も、ロシア経済の耐久力を見誤った。こうした誤算が重なり合った結果、戦争は長期化することになったと言えるだろう。


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