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経済なんでも研究会
サタデー自習室 -- スタグフレーションの話 (6)
2008-04-05-Sat  CATEGORY: 政治・経済
6)原因はコスト = スタグフレーションの原因は、新しい形のインフレが登場したことにある。かつてのインフレは、そのほとんどが供給に対して需要が過剰になることから発生した。ところが1960年代の後半から70年代にかけては、2つの新しい物価引き上げ要因が出現した。1つは原油価格の急激な高騰。もう1つは賃金の下方硬直性である。

たとえば60年代のイギリスでは、労働組合の力が非常に強くなった。このため景気が後退期に入っても、賃金水準はなかなか下がらない。企業は賃金コストを確保するため、景気が悪くなっても製品を値下げしにくくなった。もう1つの原油高は、いうまでもなく70年代になってからの2度にわたった石油ショック。70年前後のスタグフレーションは、この2つの原因が重なって不況になっても物価が上昇した現象だと理解することができる。

現状をみると、ヨーロッパでもアメリカでも日本でも、労働組合の力はそう強くない。したがって、賃金コスト面からのインフレ圧力はほとんどないと言えるだろう。しかし原油価格は、かなり激しく高騰している。ただ当時はOPEC(石油輸出国機構)の値上げ攻勢が原油高騰の原動力だった。これに対して、現在は投機資金による国際価格の押し上げが高騰の主因になっている。

インフレは大別すると、デマンド・プル型とコスト・プッシュ型に2分される。このうち需要が引き上げる物価上昇は、不況になれば鎮静する。しかしコストが押し上げる物価上昇は、不況になってもなかなか収まりにくい。スタグフレーションは、この後者の形が限度を超した場合の現象なのである。

                               (続きは来週サタデー)

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