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経済なんでも研究会
トリシェ流の 利上げ作法
2008-07-15-Tue  CATEGORY: 政治・経済
ECB(ヨーロッパ中央銀行)は今月3日、まことに“堂々とした”やり方で、政策金利を引き上げた。ECBというのは、共通通貨ユーロを使っている15か国の中央銀行。驚いたことに、そのトリシェ総裁が前々から「小幅利上げの可能性を排除しない」と“予告”したのである。中央銀行の総裁が自ら予告して金利の変更を断行したことは、これまでに世界でも例を見ない。

ユーロ圏もインフレの危険にさらされている。6月の消費者物価は4%にまで上昇。したがってECBが利上げをしても、決しておかしくはなかった。しかし利上げには、2つの重大な障害があると考えられていた。1つはドル安を促進させる危険性。アメリカとの金利差が拡大すれば、ドルは売られやすい。ポールソン米財務長官がわざわざトリシェ総裁と会って、ドル安は困ると伝えたほどだった。

もう1つは、ユーロ圏内からの反対圧力である。たとえばフランスのサルコジ大統領は「われわれの成長を壊そうとしている」と、強く牽制した。ところがトリシェ総裁は全く意に介せず、予告どおり政策金利を4%から4.25%に引き上げてしまった。だが不思議なことに、ドル安はまったく進行しなかった。

おそらく市場は、トリシェ予言の効果で“抵抗力”を付けてしまったのだろう。むかしから金利の変更は抜き打ち的に実施することで、心理的な効果も上がると考えられてきた。だがトリシェ総裁は、その逆を行ったようである。そしてアメリカやユーロ圏内の政治的圧力も、見事に振り払った。いちばん羨ましいと感じている人は、白川日銀総裁だろう。

    ≪14日の日経平均 = 下げ -29.53円≫

    ≪15日の日経平均は? 予想 = 上げ

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