BRICs 4か国は、IMF債の購入は「外貨準備の運用先を多様化するため」と説明している。しかし中国の周小川・人民銀行総裁は「SDRをドルに代わる基軸通貨にしたい」という論文を発表しているし、ロシア政府高官も「今回の世界的な金融不安は、ドル基軸通貨の体制が惹き起こした」と批判した。
これに対して、アメリカ政府は冷静を装っている。オバマ大統領は「ドルに代わる基軸通貨の必要性はない」と突き放した。民間の論調も「大国意識が出ただけ」といった受け止め方が強い。その裏には、いずれの国も大量のドル資産を抱えているからドルが減価したら困るはずだ、という理屈が流れている。
ただ新興大国の4か国が、ここで姿勢を同じくしたことは重大だろう。少なくとも4国間の貿易決済には、4か国の通貨を使うことぐらいは決めるかもしれない。またSDRの構成通貨に4か国の通貨を入れろ、といった要求も出てくる可能性がある。
アメリカも、内心は穏やかではないだろう。それでなくとも財政赤字がふくれ上がり、まだ不況から抜け出せないのに長期金利が異常に上昇してきた。ドル相場も低下傾向を辿っている。そこへBRICs の抵抗は痛くないはずはない。成り行きによっては、ドル基軸通貨体制の崩壊にも繋がりかねない事件だと言えるだろう。さて、日本はどのように対応するのか。
≪16日の日経平均 = 下げ -286.79円≫
≪17日の日経平均は? 予想 = 上げ≫
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